銀行の支店がなくなる流れからの、我々士業に求められるもの

こんにちは。今日は昨日に比べて日中寒かったですね。

さて、今日の日経からです。

みずほ、半数を小型店に 全国一律サービス撤退 

やっぱり来たか、というお話ですね。

もはや現在において、法人融資から個人向けサービスまですべてを取り扱う店舗を全国各地に整備する必要性も体力もないのは以前からわかっていたこと、だと思いますので驚くような内容ではないですね。

少なくとも窓口業務はネットバンキングやATMでほぼ代替可能になっていますし、企業の資金需要が伸び悩む経済環境下において、すべての支店で法人融資の部隊を持つ必要もないと。

ただ、「例えば、個人客の来店が多い支店は投資信託の販売などに特化」する、と記事にもありますが、投信の販売もネット証券での販売が増えていますし、信託はまだしも、証券との共同店舗化を図っても、株もネット証券が伸びていますから、これもどうなのかなとは個人的には思います。

個人の資産運用業務に力を入れると言っても、単に金融商品を売る、というスタンスでは今後生き残っていけないでしょうね。買いたければネットで売っている時代ですから。要は顧客が求めるのは、例えばこれから投資を始める若い世代であれば、どんな金融商品があってどのように投資をすれば子供の教育資金や老後の備えに対応できるかとか、高齢者であればどのように相続時の税金問題を考慮しながら財産を残していけばよいか、など税金やファイナンスの知識等、自らの専門分野以外にも相当程度多岐にわたって高度な知識を有していないと、単に商品を販売するという意識でやっていると顧客のニーズには合致せず生き残れないでしょうね。

それは銀行員だけでなく我々士業もそうで、単に税金に詳しいだけではなく、ファイナンスや不動産も含めた投資に関する知識がないと顧客に対して満足なアドバイスはできないでしょうね。そういう意味では、自らが実際に投資を真剣に経験していく、というのがこれから求められる総合的なウェルスマネジメントサービスの提供につながる鍵、という気がしています。

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