連結キャッシュ・フロー計算書、からの連結パッケージ

こんにちは。今日も昨日よりは気温が上がったようですが、雨も降って寒々しい一日でしたね。

今日はご支援先の第二四半期決算作業で連結キャッシュ・フロー計算書(以下CF)を作っていました。

いわゆる間接法(注1)かつ簡便法(注2)ですので、基本的には連結BS・PLから営業活動によるキャッシュ・フローはほぼできます。

ただ、やはり投資活動によるキャッシュ・フローはどうしても固定資産の取得や除売却がからんできますので、ここの情報をどうやって効率的に収集するかがCFの作業担当者の負担感が変わるポイントの一つ、というのはだいたいどの企業さんも共通するのではないでしょうか。

店舗や設備の新設や更新が少ない企業さんであれば、各社の元帳データから拾ってくるような肉弾戦でもなんとかなると思いますが、連結対象会社も多く、かつ店舗や設備が頻繁に増減しているけれども、CF用のデータを自動的に集計できるシステム投資がなされておらず、エクセルで集計している、という企業さんですとやはり各連結子会社の担当者から連結パッケージで正確に報告してもらうようにしないと辛いですね。

ただ、注意しないといけないのは、連結パッケージのこのシートに数値を入力してくれ、と単に言っただけではおそらく子会社の担当者の方にCF作成側の意図が伝わらず、欲しい数字が報告されてこない、ということが十分考えられます。そこで、CFを作る上でなぜその数字を必要としているのか、報告した数字がどのように利用されるのかその背景をあらかじめ説明したほうがパッケージ作成者側にも自分の報告する数字の利用イメージが理解できて、より正確な報告につながると思います。

CF用の情報に限らず、連結パッケージの情報の正確性を上げる上で、注記情報など各報告内容が結果としてどのように利用されるのか、どのような情報が必要となるのか、報告者側が開示資料作成側に立った時と同じようなイメージを持てるようにあらかじめコミュニケーションを取って理解してもらうことが結果として効率的な連結決算体制の構築に寄与すると思います。

(注1)間接法による表示方法は、税金等調整前当期純利益に減価償却費などの非資金損益項目、有価証券売却益などの投資活動や財務活動の区分に含まれる損益項目を加減して表示する方法。

(注2)簡便的に、連結損益計算書ならびに連結貸借対照表の期首残高と期末残高の増減額の分析およびその他の情報から作成する方法。

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