こんにちは。ここ数日は衆院選に向けた報道でもちきりですね。どんな構図で公示日を迎えてどういう結果になるのか、なかなか読めません。
さて、最近は会計ソフトの選定を検討するため情報を収集中でして、先週はfreeeさん、今日はマネーフォワードさんにお邪魔してお話を伺ってきました。
上記の2社さんはクラウド会計ソフトでここ数年ユーザーを増やしている新しい会社さんです。
クラウド会計ソフトというのは、インターネット経由で会計ソフトの機能を利用するもので、従来型のPCにインストールして利用する会計ソフトとはまずオンラインであるか否かでまず違います。
現状、市場全体でクラウド会計ソフトというのはどのような位置づけなのか見てみました。クラウド会計ソフトの利用状況が現状どうかということで、今年3月末現在のものをMM総研さんがまとめておられます。
クラウド会計ソフトの利用状況調査(2017年3月末)
調査によれば、個人事業主における会計ソフト利用者のうち、クラウド会計ソフトの利用者は13.2%で、確定申告シーズン直前の2016年12月時の調査では9.7%であったため、約3か月の間に3.5%伸びたという結果になっています。
クラウド会計ソフトの認知度も同じ2016年12月時と2017年3月時の比較で65.7%から69.5%に上昇していますので、利用状況では1割そこそこですが、クラウド会計ソフトが徐々に浸透しつつあるのがわかります。
次いで事業者別のシェアで見ると、2016年12月時で弥生さん52.8%、freeeさん22.3%、マネーフォワードさん17.7%、2017年3月時で弥生さん56.8%、マネーフォワードさん19.9%、freeeさん16.9%となっています。ちなみに、確定申告の時期を挟む2016年12月から2017年3月までは、クラウド会計ソフトを導入・変更する最大のタイミングとなることからシェアの変動も大きくなっているようです。
次いで、クラウド会計ソフトを認知しながらも現在利用していない事業者の今後の利用意向については、「今後利用したい」の6.0%と「どちらかといえば今後利用したい」の28.5%を合わせたクラウド会計ソフトの利用予備軍は34.5%となっています。
さらにこの利用予備軍を事業年数継続年数でも分析なさっていて、結果は2年未満が50.0%、2年以上5年未満が40.5%、5年以上20年未満が33.8%、20年以上が31.3%と、事業継続年数が若いほど利用意向が高い結果となっているようです。
私がお話を伺ってきた2社のお話でも、比較的新しい会社・個人事業主さんにおける導入が多いお話を伺っていますので、それを裏付けるデータになっています。
会計ソフトを途中で変えるのもそれなりに大変なことなので、まず会社や事業を起こして最初にどの会計ソフトを選択するかで一度決めてしまえばその後はあまり変動しないと思いますが、今後新しい会社を中心にクラウド会計ソフトの利用がますます増えていきそうなデータで非常に参考になりました。
一方で、PCインストール型の会計ソフトの割合も77.7%で依然として多かったり、そもそも会計ソフトを利用せず、ノートの手書きやエクセルで管理という割合も多いという結果が出ていますので、これらの要素も考慮して検討していきたいと思います。