送料無料なわけがない、から考える人間の将来

こんにちは。今日から11月ですね。「早いですねー」というフレーズが挨拶に続けて出るような季節です。

さて、最近はヤマトさんや佐川さん、日本郵便さんも配達荷物の増加から値上げを実施、という報道を見かけます。

たしかに買い物はワンクリックで済みますが、実際のモノは人間が一軒一軒配達しているところは変わっていませんからね。さばききれないほどの荷物を人海戦術で対応しようとすれば、人件費が増加する一方ですからそれだけコストがかかっているということであり、その分顧客へ相応の負担を求めないとやっていけないのはたしかでしょう。

そんな中、こんな記事が。

ZOZO「送料自由」終了 一律200円に 「送料は無料なわけない」と前澤社長

ファッション通販「ZOZOTOWN」の社長さんですね。前澤社長は以前も送料に関する発言で顧客とツイッター上でバトルになっていたのは私も記憶しています。

私も送料が無料なわけがない、というのはその通りだと思います。荷物を配達してもらう、というサービスを受けている以上、誰かがその対価を支払わなければならないわけですが、それは

①顧客が負担する

②通販業者が負担する

③運送会社が値引き等で一部負担する(これは最終消費者には見えないかと思います)

と、この3者による負担ということになります(誰が何割負担するか、というのはあると思います)。

これまでは通販業者間や運送会社間の競争の影響で、①が送料を負担する、というより②及び③に送料の負担が偏っていたように思いますが、最近の物流事情のひっ迫状況から①がもっと送料を負担せよ、という流れになってきているんでしょうね。

物流も社会的インフラのようなもので、これが機能しなくなるととたんに国民生活に影響が出るサービスですが、ECによる商取引の増加ほどには物流処理能力が増加していないことから問題が発生しているとすると、今後どのように物流処理能力が向上していくのでしょうか。

配達ロボットやドローン、といったものが実用化されれば処理能力は向上すると思いますが、同時に物流業界での雇用が喪失する、という現象が発生するでしょうね。配達ロボットの実用化にはまだ時間がかかりそうですが、いずれは実現するものではないかと思います。

物流だけではなくわれわれサムライ業、あるいは他のあらゆる業界でAIやロボット等、人間に代わるサービスの担い手の台頭が現実のものとなりつつありますが、その時人間の役割ってどうなるんでしょうか?人間は働かなくても食べていけるようになるのでしょうか?でも、ロボットが生み出した果実の人間への配分はどのように配分されるのでしょうか?

いまひとつ想像しきれませんが、変化に対応できる者が生き残る、というのはこれまでの生物の歴史が物語っているわけで、その現実からは逃れられないように思います。

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