選挙結果②

こんにちは。

さて、昨日に続いて選挙結果について、日経の記事から。

自民、選挙区75%占有―得票率48%、制度の特質際立つ 「死票」は48% ―

現行の小選挙区制の特徴に関する記事ですね。

今回の衆院選で、自民党は小選挙区では得票率48%で全289議席の75%にあたる218議席を占有したという結果が出ており、小選挙区制での選挙結果の特徴を如実に現す結果が出ているようです。

小選挙区制では、各選挙区で1人しか当選できません(比例復活は別)。よって、A、B、Cと3人の候補者が出て、得票率がAが40%、Bが35%、Cが25%であった場合、Aが当選し、B、Cに投票された60%の票はそのまま議席にはつながらない「死票」になる、というものです。

このため小選挙区制度は、実際の投票先の比率よりも、獲得議席の差が顕著にでるということで、その時々の「風」によって、大きく選挙結果が振れやすくなると言え、ひいては政権交代が起きやすい制度であるとも言えます。実際、民進党と希望の党の合流構想が報道され始めた時で、小池さんの「排除」発言が出る前までは「もしかすると政権交代か?」という雰囲気はあったように思います。

ところが、希望の党は急激に失速した結果、得票率は自民党に次いで21%だったものの、議席占有率はわずか6%にとどまっています。130選挙区で次点に終わっており、小選挙区で得た同党候補者の票の85%が死票になった、という「そこまで落差が出たのか。。」という結果になっています。

選挙制度についてベストなものはないと思いますが、現状の小選挙区制は「政権交代可能な2大政党制」を標榜して1996年から導入されて8回の衆院選が行われましたが、今度もこの小選挙区制がよいのか、以前の中選挙区制に戻すべきなのか、あるいは他の制度がよいのか評価すべき時に来ているとは思います。

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