こんにちは。台風がこれからやってきそうな、少しモワッとした気温の一日でしたね。
雨も降っていたことだし、近場にお出かけということでこちら。
つくば市国際交流協会が毎月第3土曜日にViViつくばで開催している「世界お茶のみ話」というイベントで、今月はモンゴルのお話でした。
今日のお話し手は、ウランバートル出身で筑波大を卒業され、つくば居住歴12年になるアマルズルさん。
モンゴルの伝統的に愛飲されている「スーテーツァイ」という牛乳に岩塩を加えたお茶と、「アロール」という酸っぱい、ヨーグルトのような味のする固まったチーズをお茶請けにいただきつつお話を伺いました。
モンゴルの国土は日本の約4倍、人口は日本の約40分の1である、茨城県とほぼ同じ約300万人ということですので、人口密度は日本に比べて約160分の1といった計算でしょうか。
モンゴルといえば遊牧民、そして移動式住居である「ゲル」ですが、首都ウランバートルでもマンション住まいが約4割で、それ以外はゲル住まいなんだそうです。
遊牧民といえば家畜との共同生活ですが、モンゴルの遊牧民は「牛」「馬」「羊」「山羊」「ラクダ」の5種類の家畜を引き連れて季節ごとに牧草を求めて移動するそうですが、その家畜の数も多く、例えばアマルズルさんの弟さんの家族では、牛と馬で数十頭、羊と山羊になると数百から千頭ぐらいの数を1家族で引き連れているそうです!
あと、遊牧民への郵送物はどうやって届けられているのか?という、確かに!という質問が会場から上がっていましたが、なんだかんだで地元の郵便局は地元の遊牧民のことならある程度所在がつかめているので問題なく届くそうです。面白いですね。
現在、モンゴルでは豊富な地下資源の開発と、開発による環境への悪影響から来る遊牧民の生活への影響が背反しているという問題を抱えているそうです。確かにどちらか一方だけを優先する、というのは現実的ではないので、地下資源という国民共有の資源による恩恵が一部の既得権者に独占されることなく、広くあまねく国民全体に行き渡り、不満がでないようにバランスをとることが指導者に求められているように感じました。