こんにちは。いいお天気が続きますが、週末はちょっと怪しいようですね。
さて、今朝の日経から。
伊方原発 運転差し止め 広島高裁、阿蘇噴火リスク指摘
広島高裁が四国電力伊方原発3号機の運転差し止めを認めた、という記事です。
紙の記事では、「再稼働 再び司法の壁」とあるので要は司法が再稼働を邪魔している、というニュアンスに私は受け取りました。
目先の個別の原発の再稼働についての報道を見かけますが、そもそも日本は長期的に原発をどうしようとしているのでしょうか。
平成26年4月のエネルギー基本計画では、原子力発電を「安全性の確保を大前提に、エネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源」と位置付けています。
紙面の記事では、現在この基本計画の見直しを進めていて、原子力が全電源に占める割合を2016年度の2%から2030年度には20~22%に引き上げる計画がある、としています。
ということは、3.11の震災直前では原子力の割合は約31%でありましたので、2030年度には震災前の約2/3まで回復させる計画のようです。
その後も割合を上げる可能性もあるでしょうから、基本的に日本政府は今後も原子力を重要な電源として使い続ける意図のように見受けられます。